耐震一発くん工法Connect Seismic
耐震一発くん工法とは?
マンホールと管渠の接続部は地震等により縦・横方向にズレて破損する場合があります。 管口耐震は最小限の切削とゴムリング等により、揺れに強いフレキシブルな柔接合構造に改造することができます。 耐震一発くん工法は管更生とセットで実施する工法であり、更生後は既設管・更生管・マンホールとの強固な一体構造となります。
耐震一発くん工法の適用範囲
管種 | 鉄筋コンクリート管、陶管、塩ビ管 |
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管径 | φ200~800mm未満 |
作業条件 | φ900(1号人孔)以上 壁厚75~300mm 人孔深10mまで ※管径による |
品質管理・施工プロセス
施工 | ■管口切削 専用機材を用いて対象管口の切削を行います。 ■材料設置 切削跡に潤滑剤を塗布した後、ゴム材料を挿入・設置します。 ■注入・仕上 隙間の充填注入を行い、形状に合わせてモルタルで調整します。 |
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本管更生工 | 施工完了後に本管更生工を実施します。 |
接続部改良の必要性
下水道管は汚水の自然流下を前提として造られているため、水道管のように密閉された接続構造にはなっていません。 そのため、想定以上の巨大な地震等が起こった場合に水平方向へ抜け出る(もしくは突き出る)可能性と、 垂直方向へのズレにより管体が追従しきれずに破損する可能性が残されています。これらの被害を防止するため、 もしくは最小限に抑えるために柔軟かつ緩衝性のある構造に改良する必要があります。
人孔と本管の接続部が途切れることは、下水の流下機能の停止を意味します。 本管部に異常が起きても点検口である人孔に続がっていなければ何ら対処ができません。 これは、本管更生を行う際にも接続部の改良を合わせて行うべき理由にもなります。