EX・ダンビー工法EX & Danby
EX工法とは?
熱可塑性樹脂をベースに開発されたEXパイプを用いて下水道本管及び取付管(枝管)の全面更生を行います。 取付管に多い曲管に対しても柔軟な対応性を備えています。工場製品のため品質は安定しており、 有機溶剤を使用しないため臭気の発生や火災の心配もありません。
EX工法(本管)の適用範囲
管種 | 鉄筋コンクリート管、陶管、鋼管、鋳鉄管 |
---|---|
管径 | φ150~600mm |
延長 | 100m以下 ※管径による |
EX工法(取付管)の適用範囲
管種 | 鉄筋コンクリート管、陶管、鋼管、鋳鉄管 |
---|---|
管径 | φ100~200mm |
延長 | 14m以下 |
品質管理・施工プロセス
材料製造 | 日本下水道協会Ⅱ類認定工場にて製造 (硬質塩化ビニル製管更生材) |
---|---|
施工 (EX) |
■加熱・挿入 挿入しやすい大きさまで軟化させて、対象スパンにウインチ等を用いてパイプを引込みます。 ■形成・硬化 内圧をかけて既設管に密着させたまま、温度を下げて再硬化させます。 ■穿孔・開通 本管口および取付管路の開通処理を行い、必要箇所をモルタル等で整えます。 |
ダンビー工法とは?
幹線管路などに多いφ800mm以上の大口径管への施工を目的とした更生工法です。 塩化ビニル製のストリップ(帯板)を既設管の内側に密着させながらスパイラル(螺旋)状に製管していきます。 ストリップ側面ではジョイナー(嵌合用部材)を使って結合させるため、安定した管形状を保つとともに、 地震時には伸縮・免震機能を発揮します。 円形管だけではなく、矩形や馬蹄形などの非円形管にも対応できます。
ダンビー工法の適用範囲
管種 | 鉄筋コンクリート管ほか |
---|---|
管径 | φ800~3000mm 非円形(矩形・馬蹄形)施工可 |
延長 | 制限なし |
品質管理・施工プロセス
材料製造 | 日本下水道協会Ⅱ類認定工場にて製造 (硬質塩化ビニル製管更生材) |
---|---|
施工 (ダンビー) |
■スペーサー取付 充てん材の注入口として既設管に設置します。 ■製管工 更生材(帯板)を送り込みながら、人力および機械で嵌合します。 ■取付処理 取付管がある場合は、開通処理および管口仕上げを行います。 ■充てん工 既設管と製管材との隙間にセメント系の充てん材を注入します。 ■仕上げ 本管口など必要箇所をモルタル等で整えます。 |
大口径管の更生・耐震化
都市部において下水道管が破損すると、周囲の土を管内に引きずり込み、地上の道路陥没を引き起こす原因となります。 小口径管であれば小さな穴が開く程度ですが、人が侵入できるくらいの大口径管になると、 周辺の大規模沈下へとつながる可能性があり特に危険です。 ダンビー工法は大きな管路施設を経済的かつスピーディに更生できる数少ない工法です。